観光業界向けB2Bソフトウェア企業のネイティブアプリリニューアル

カナダ・バンクーバー拠点のソフトウェア企業 Zaui のネイティブアプリリニューアルプロジェクトで、UX/UIデザインを担当しました。同社は観光業界向けにBtoBサービスを提供しており、対象アプリはツアースタッフや旅行代理店スタッフが顧客に代わってツアーや商品を予約するためのものです。

一般的な旅行予約サイトやEコマースとは異なり、複数の顧客に対して複数の商品を予約するという特殊な利用シーンが前提となります。そのため、新規予約や既存予約の変更がスムーズに行える体験を設計する必要がありました。あわせて、複数商品間の移動や、商品選択から決済までの導線を直感的にし、自社コーポレートサイトの世界観と整合させることも求められました。

Corporate Website
役割
外部委託UX/UI デザイナー 
期間
4~6週間
チーム
プロダクトオーナー
内容
UX/UI デザイン

課題とアプローチ 

既存アプリでは、予約・変更・検索といった主要フローにおいて、必要な情報へたどり着く流れが分かりづらく、画面ごとの構成や情報設計にもばらつきがありました。特に、複数商品・複数条件を扱う観光業界向けB2B業務では、ユーザーが「今どこにいて、次に何をすればよいか」を把握しにくく、認知負荷の高い体験になっていました。

この課題に対して、単なる見た目の改善ではなく、主要業務フロー全体を整理し直し、モバイル上でも直感的に進められる構造へ再設計すること を方針にしました。情報の優先順位、画面ごとの役割、入力・選択のしやすさ、絞り込み条件の見せ方を見直し、ネイティブアプリとして一貫したUIと操作体験を整えました。

複数顧客の予約管理を直感的に

新規予約・既存予約の切り替えをよりスムーズに

旧デザインには、新規予約や既存予約変更時のワークフローが分かりにくく、「いま誰の予約画面を見ているのか」を直感的に判断しづらいという課題がありました。また、対象のアイコンがショッピングカートのアイコンと形状が似ているうえに隣接して配置されていたため、識別しにくいという問題もありました。

旧デザインでは、「複数顧客間で予約画面を切り替える」というフロー自体が明確になっておらず、意味を伝えにくいアイコンや、他機能と類似したアイコンの問題も見られました。

複数顧客の予約管理をより直感的にするため、世界的に普及しているチャットアプリ Slack の切り替え体験を参考にしたデザインを採用しました。現在閲覧している顧客が常に画面上に表示されるため、誰の予約を扱っているかを随時確認でき、予約ミスの防止にもつながります。アイコンについては、「顧客ごとの予約リスト」という意味を表現するデザインに刷新しました。

Existing design
Renewal design

交通機関の検索・予約をシンプルに

バスや電車の検索フローを再設計

旧デザインでは、バスや電車などの交通機関について、検索から予約までのプロセスが複雑になっているという課題がありました。

検索時に必要となる日時、人数、停留所などの各種情報の入力をシンプルにし、商品選択から予約までスムーズに行える体験へと再設計しました。

Existing design
Renewal design

最適な商品を見つけやすくするソート機能

ソート機能の追加で、商品の選びやすさを向上

ソート機能を追加することで、ユーザーが自身のニーズに最も合った商品を見つけやすい設計にしました。

Existing design
Renewal design